あのひとたち に 贈る詩



ずっとしなやかに生きている女(ひと)ってすごい


倒されて 


地面に突っ伏して 


血を流して


ペロリと血を舐めて治して


そして また ゆるゆると


でも 片足ずつしっかり踏ん張って


確かに 立ち上がる


倒れる前より 身体は弱くなっていても


声は かすれていても


目は ぼんやりとした視界となっていても


心は しなやかに柔しく 


そして 剛く


そして やはり 本物なのだ




私も 自分の選んだ時間の中で


そんな しなやかな自分で


生きて来た


そう自負している


私は 私の


本物なのだ




私と同じ時代を生きた


愛しいひとたち


同志


しなやかに


まだまだ


同じ時代を


飄々と


風に吹かれるように


旅しようね


違う道を 


でも


一緒に行こう
   

   

  ある しなやかな 本物の女性たちを想い贈る詩